対 象 | 主に小学生ですが、ご相談に応じます |
月 謝 | 稽古1回2,000円×回数 |
入会金 | 不要 |
開設日 | ご希望の時間を伺って設定します |
稽古について
1 いきいき寄席
落語教室は、公演をめざして稽古をします。公演名は「いきいき寄席(いきいきよせ)」です。
→いきいき寄席チラシ
→いきいき寄席報告
2 場数を踏む
場数を踏むことが教室生の成長を促します。過重な負担にならないよう十分に配慮しつつ公演の機会を得るように努めます。福祉施設や公民館などを想定していますが、依頼内容に応じてその都度保護者には相談します。保護者の了解なしに塾で決定することはありません。
3 公演会場への送迎
送迎は保護者の方でお願いします。
4 衣装など
舞台衣装は原則着物です。浴衣や足袋などご準備ください。稽古は私服、制服でかまいません。また日本手ぬぐいと扇子を道具として使います。安価なもので構いませんのでご準備ください。
5 稽古の内容
ごあいさつ、マクラ(本題に入る前の世間話)、小咄、落語、ふりかえり、ごあいさつ、お客様のお見送り、これらすべてが稽古ととらえています。お話の稽古はもちろんですが、マクラも重視します。学校や家庭であったこと、感じたことや考えたことをお話しします。大好きなおじさん、おばさん(お客様)とおしゃべりするつもりで伝えます。身の回りの出来事などに意識を向け表現する訓練になります。
6 稽古の公開
稽古は公開します。教室のご近所や活動を応援してくださる方などにご案内しています。いろいろな人に関わってもらうことが教室生の自信を深めます。稽古場については、スケジュールに記載しています。 →公開チラシ →稽古・公演予定
7 高座名
高座名(芸名)を使います。亭号は「活塾亭」を使います。名前は、ご家庭で相談の上決めていただきます。ホームページや塾通信(「まわりみち」)等では写真とともに高座名で活動を紹介します。
落語教室生
令和6年8月現在12名(6年生2名、4年生1名、2年生6名、1年生1名、年長1名、年少1名)
落語教室で育む力
1 対話を通して想像力を
落語教室では、塾生と1対1での指導が基本です。テキストは使いますが、ストーリーが頭に入ったらあまりテキストにはこだわらず、その話の世界をできるだけ細かく想像していくために対話を繰り返します。登場人物になりきって表現すると、話し手と聞き手に同じ想像空間が広がります。楽しいお話の世界を再現する過程が子どもたちの想像力、表現力を育てます。もちろん、音読、朗読、読解といった国語の力も育ちます。
2 お客様によって育つ①
落語は話し手と聞き手の想像の共有が醍醐味ですから、聞き手なくして広がりはありません。よって稽古は常時公開しています。今は東奥谷教室のご近所の方たちがいつも5名前後いらして、笑ったり、拍手をしたり、声をかけたりしてくださいます。相撲部屋の朝稽古のような光景です。
稽古なので同じ話を何度も繰り返しますが、観覧している皆さんはそれで飽きるということはないようで、「さっきよりうんとよくなった」「あっ、そっちがいいねえ」など変化を楽しんでおられます。こうしたお客様の反応が子どもたちの励みそして自信になっています。お客様も子どもたちの成長を目の当たりにする喜びを感じておられるようで「楽しみができました」とおっしゃいます。小さいながらも異世代交流の場になっています。自分のお話を一身に聞いてくれる存在と場は、子どもたちの心の安定に大きく資すると考えています。
3 お客様によって育つ②
以前奥出雲町立高尾小学校で3年生4年生1名ずつ2名の学級の子どもたちと落語をしていたときのことです。学校で行う定期公演の会場づくりもほとんど子どもたちがしていました。あるとき、パイプ椅子を置く場所を二人が相談しているのが聞こえてきました。驚いたことに、足の不自由な常連のお客様たちのためにどのように動線を作るかを真剣に話し合っていました。お客様との日常的な関わりがなければ、このような発想をすることはあり得ないでしょう。他者の立場に立って考える、お客様によって自然にそれが培われていたのでした。
4 お客様によって育つ③
物怖じしない積極的な子、表現力に恵まれている子、落語ができるのはそんな子だろうと思われるかもしれませんが、まずそんな子はいません。「人前でしゃべるなんてとてもとても」と尻込みするところからスタートです。緊張のあまり蒼白になって固まってしまうこともあります。しかし、ここでもやはり場数の威力は絶大で、繰り返すうちに緊張とうまく折り合いを付けて表現することができるようになります。消極的、臆病などと思っていた(思われていた)子たちが例外なく堂々と語る姿を見せてくれます。これも緊張する場をお客様に与えてもらっているからこそです。
稽古の観覧・出張落語の依頼について
稽古の観覧
「観覧ご希望の方は、いつでもどうぞ」なのですが、駐車場に限りがありますので車でお越しの場合は事前連絡をお願いします。シニアコート北田町は、連絡の必要はありませんが、施設駐車場が満車の場合は受付にお伝えください。近隣の駐車場をご案内します。稽古予定時間などは本ホームページで確認してください。途中の出入り自由、もちろん無料です。
出張落語の依頼
小学生や園児なので、いつでもどこでも、というわけにはいきませんが、可能な限り出張落語に応じます。時間は30分前後から2時間くらいまで、ご希望に従って設定します。これまで市内のデイサービスや地区の集会所、公民館などで行ってきました(落語会の様子)。団体個人いずれでも保護者の了解が得られれば応じます。必要経費をいただく場合もありますが、基本的には料金はかかりません。これも問い合わせフォーム、電話、ファックス、メールでお申し込みください。日時など相談させていただきます。
体験教室
随時行います
落語教室を体験してみたい(させてみたい)という方のために、無料体験教室を行っています。簡単な小咄を実際にやってみます。時折、大人も入塾できますか、というご質問をいただきますが、対象は主に小学生です。噺家を育てるのではなく、子どもの想像力、表現力の育成が目的です。
落語教室担当 宮森健次
写真 佐野明美