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教育環境を支える大人のコミュニケーションの場として教育・文化セミナーの場を提供します。

第6回大人活塾ご案内

ハマっちゃう算数で大人の脳トレ(R6/3/3)

 2024年3月3日テクノアークしまねを会場に第5回大人活塾を実施しました。
 昨年9月に続いて、当塾の細水保宏顧問を講師に迎え、「ハマっちゃう算数で大人の脳トレ」と題し、小学生から大人までいっしょに算数の問題に取り組みました。

子どもたちに教える細水保宏顧問
午前中は小学生に特別授業
大人の脳トレ

里みちこ詩展ーいのちの四季ー(R5/11/18〜11/20)

たくさんの来場ありがとうございました

 鹿島のギャラリーあいえんきえんを会場に、2023年11月18日(土)〜20日(月)の3日間、「里みちこ詩展ーいのちの四季ー」を開催しました。18日は急な寒波到来で雪交じりの嵐の中でしたが、午前も午後も展示を見に、また詩語りを聞きにたくさんの入場者が来られました。至らぬ点も多々ありご不便をおかけしましたが、ご来場いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さまのおかげで無事に終了しました。感謝申し上げます。
 アンケートにもご協力ありがとうございました。感想集をまとめましたのでぜひご覧ください。

→感想集

JRトワイライトエクスプレス瑞風の料理監修(R5/10/1)

 10月1日、テクノアークしまね大会議室を会場に第3回活活寄席を開催しました。塾長副塾長の前座の後、ゲスト真打ちに奥出雲町の「和彩空間たち花」店主の立花秀明さんを迎え、ご自身が料理監修を務めるJR西日本トワイライトエクスプレス瑞風の他では味わうことのできない、一切の妥協を排した料理についてお話を聞きました。実際に乗客に供されるまでどれだけの手間暇がかかるものかお話を聞くと、最安が1泊2日30うん万円、スイートだと2泊3日で一人130万円!というのも宜なるかな。とは言え、ため息の出るような料金ですが、ひとたび経験すると「安い!」になるとか。

 お話の後は、サプライズの試食。これには参加者一同大喜びでした。何が出たかはここに書けない事情あり。次回はぜひ、ご自分の舌で味わってください。

島根県における起業家育成(R5/8/6)

前田貴氏

 8月6日テクノアークしまね大会議室を会場に第2回活活寄席を開きました。今回のゲスト真打ちは、しまね産業財団インキュベーションマネージャー前田貴さんです。

島根県 新設法人数 グラフ

  島根県の新設法人数(2022年)を見ると、製造業が少なく、建設業が多い。そしてサービス業が大半なのが特徴です。

島根県 新設法人数 市郡別

  386件というのはやはり少ない。しかも松江市と出雲市で全県の57.5%を占めています。

休廃業 解散 倒産

 休廃業・解散が340件ということは、新しく生まれている企業と廃業する企業とがほぼいっしょです。減り続けているのが島根県の実態と言えます。起業を増やしていかないと未来を担う人たちの受け皿がないということになります。

起業に向けたステップ

  起業家とは、自ら事業を興す(起業)者をいいます。これを作るのが自分の使命だと考えています。 これは、私の考える起業に向けたステップです。「儲かる仕組みを考える」これが抜けている場合が多いのです。儲けないと続きません。

構想 感動 思考 行動

 構想が何によって生まれるか、まず「志」、感動しない人は動きません。モチベーションは感動から来ます。それを「理」、思考しなければなりません。感動しているだけではダメなのです。そして「動」、行動してはじめて構想が形になります。これが絶対に必要です。行動する人は、ベラベラしゃべらない。

決心 覚悟

 決心は毎日できます。そして忘れる。大事なのは覚悟です。これは決心と覚悟のイメージです。起業には継続的な覚悟が必要です。

高校球児

 

 数年前から高校野球を指導していますが、これは高校球児の卒業にあたって贈った言葉です。
 今の子は無理をしない。自分を器ととらえるなら溢れるまで入れてみろ、自分を追い込め、と言いたい。自分を守り過ぎないでほしいと思います。
 批評家と批判される側、主役は批判される側です。
 これからも島根で起業する人を育てていきたいと思います。

 まえだたかし:1967年8月6日生。島根県安来市出身。小学5年生からスポーツ少年団で野球を始め、中学~高校~大学を通じて白球を追いかける毎日を過ごす。同志社大学を卒業後、1990年に総合商社の日商岩井(現:双日)に入社。トヨタグループ向けの機械ビジネスを皮切りに、北米、東南アジア向けプラント輸出を多数手掛ける。2005年に豊田通商へ転職し、新規事業開発、海外子会社の経営企画の他、米国駐在中はトヨタグループの中核部品生産会社のVPを務める。2015年にミスミ、2017年に京都製作所への転職を経て、2022年より(公財)しまね産業振興財団のインキュベーション・マネージャーに就任し、島根県内での起業家育成やスタートアップ企業の経営支援を行っている。家族構成は妻と2人の息子。趣味はゴルフ、映画鑑賞。保有資格は中小企業診断士。

奥出雲町立高尾小学校の「にこにこ寄席」が育んだもの(R5/7/9)

 7月9日、15名の参加を得てテクノアークしまね中会議室にて第一回活活寄席を開催しました。塾長、副塾長の話の後、有馬毅一郎先生にトリを務めていただきました。

有馬毅一郎先生

 私は、佐田のポツンと一軒家のようなところで生まれ育ちました。田舎育ちは自分にとって誇らしい財産です。
 今は、少しでも多い方へ、都市に近い方へ、と望む時代に生きています。それはなぜなのか。それは真実なのか。私はそうは思わない。これからの時代は、高尾小のような小さな学校で育った子どもが活躍するでしょう。なぜなら、小さな学校は、教育の基本的な活動ができますが、大きな学校ではそれが難しい。田舎の学校の方がいい教育ができる可能性が高い。例を挙げましょう。平田の鰐淵小学校猪目分校(21013年廃校)では、カジカガエルの研究論文を20年にわたって出し続けました。世界中こんなハイレベルの研究をしたところはありません。世界の文化遺産と言っても過言ではない。そこに赴任してくる先生もカジカガエルについて知りません。大人も子どもも対等な立場で研究して育つのです。こんなことができる(教育環境や文化の)総体がすごいことなのです。高尾小学校の日常にも同様のものがあります。1年生から高座に立ってお客さんの前で落語をする。普通考えたらできないです。でも、先生が少しずつ能力を伸ばして広い地盤を築き育てています。一人一人に違った対応をして育てています。これが30人も40人もいたらできません。以前、知夫中バレーボールはとても強かった。全校で男子が6人しかいないのに郡や県の大会で活躍するのです。なぜできるのか。つまり、やればできるのです。高尾小もやればできる、でできているのです。
 山を高くするには、裾野を広げなければなりません。裾野を広げた育ちをさせるためには、大人が賢くならねばなりません。
 教育の原点は、1対1です。一人一人の違いをどれだけ大事にするか、です。集団に入れておけば切磋琢磨すると思われているがそれは本当でしょうか。たとえ1対40の教育であっても、その中に1対1がどれだけあるかが問われるのです。
 明治の学校は、複式学級が当たり前でした。子どもが生まれ育つところで勉強させました。今は、経費を減らすためにまとめようとする。はたしてどっちがよいのか日本人は分からなくなってきています。
通常の学校は同年齢の「ヨコ」構造です。しかし、世の中は家庭も社会も「タテ」構造です。ヨコばかりで同質化、均一化が進んでしまえばタテに弱くなるのです。私は十数年前にある財団から相談を受けて私塾を立ち上げました。ここでは学校では学びきれない目標や内容を掲げ「自然」「郷土」「伝統文化」に学ぶことを柱にし、3学年いっしょに学んでいます。このような一人一人に応じた教育を意識的につくっていくことが大切なのです。