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  • 2024年3月29日(金)午後2時15分〜3時
  • 学園デイサービス
  • 活塾亭夏みかん、活塾亭紙ひこうき、活塾亭つや姫、活塾亭ふらめん子、活塾亭ぬり江
  • 演目 夏みかん「なんでもほしい」「代脈」、紙ひこうき「雨もり」「何もしていない」、つや姫「寿限無」「たの吉とうわばみ」、ふらめん子「オランダのウグイス」「ムカデのつかい」「貧乏神」、ぬり江「夕立屋」「ぞろぞろ」
活塾亭夏みかん

 開口一番は、初稽古の二日後に初舞台を踏む、夏みかんさんです。これまで何度も寄席を見てはいるものの、見るのと自分が演じるのとは大違い、のはず。ところが、マクラ、小咄たっぷりアレンジを加え、「代脈」という長いネタもよどみなく、ちっともあわてることなく自分のペースで演じました。これが初舞台とはだれも思わないでしょう。マイクが使えないことが、本番直前にわかったのですが、それでかえって度胸がすわったか、稽古よりもうんと声が出ていました。これから何度も高座を経験して、どんなふうに進化していくか楽しみです。

活塾亭紙ひこうき

 続いて、紙ひこうきさん、二回目の高座。最初に手製の紙飛行機を飛ばし、その後スカッとひびく声で小咄を二つ演じました。1月に初めて舞台を踏んで、人前でしゃべることのおもしろさに目覚めました。仲入りでは用意した紙飛行機を利用者さんに配って、飛ばしてもらいました。お客様といっしょに何かすることで、直接言葉を交わしたり、手を取り合ったりする経験を数多く重ねてもらいたいと願っています。紙ひこうきはそのためのとてもいい道具になります。これはぜひまた機会を作りたいです。きっと紙ひこうきさんもそう思っていることでしょう。

活塾亭つや姫

中トリはお姉ちゃんが、と登場したのはつや姫さん。今回は、本人の強い希望もあって、2席かけました。前回も演じた「寿限無」ですが、だれにとってもなじみのある話なので、「じゅげむ、じゅげむ…」と始まる度にお客様から笑いが起きます。それに押されて、しっかりと大きな声で泣いたり、怒ったりできました。やるごとにパワーアップします。もう一つが「たのきゅう」の民話版「たの吉とうわばみ」出雲弁で語ります。帰りに「出雲弁のお話もあったねえ」という声が中から聞こえてきましたから、印象深かったのだと思います。

活塾亭ふらめん子

 仲入り後にグイッと落語の空気に戻す役どころ、今回の膝がわりはふらめん子さんが務めました。もともと力強く語れる子ではありますが、今回の声の張りはこれまでで一番でした。聞き手のことをよく考えてギアを上げられるところがすばらしい。マイクを使えば、微妙な抑揚が表せるのでまたちがった一席になることでしょう。フラメンコの素養のなせる技かと思いますが、目や口の動き、手振りなどで登場人物の感情をきめ細かく表現できるところはしゃべりだけでない、動作でお話の世界を想像させる落語のおもしろさを味わわせてくれます。

活塾亭ぬり江

 今回のトリを務めましたは、ぬり江さん。桜と椿の塗り絵を用意して、お客様との会話から入りました。今回2度目の試みでしたが、一回目に比べてかけひきを楽しむゆとりが出ていました。これも高座の恒例にして場数を踏むと、おもしろいコミュニケーションの場に育つことでしょう。小咄、落語ともにちょっと早口になりがちだったところを修正して、とても聞きやすい落ち着いた噺に仕上げていました。今落語の本を次々読んでいるのだとか、次に何をやろうかとネタ探しをしているようです。これほどの積極的な読書、読む力もぐんと伸びるに違いありません。